「気」の種類と働き 〜 R4. 9月 いきいき通信〜
まだ暑い日が続きますね。
7月のニュースレターで「気」のお話をしたところたくさんのご質問をいただいたので少し詳しくお話します。
「気」は目に見えないので分かりにくいのですが、車で例えるとガソリンと思ってください。ガソリンがないとどんな車も動きません。
「気」には種類と働きがほぼ6個ずつあります。
「気」の種類
① 元気(真気、原気ともいいます)
元気はおのおのの臓腑の働きを助けて機能を発揮させます。生命力の源で不足すると様々な臓腑の働きが低下します。
② 宋気
呼吸によって吸入された気(空気)と水穀の精微{栄養)が結合して造られ肺とともに発声、呼吸を助け又心(しん)とともに血を流します。
③ 営気
血の生成に直接関わり血管の中を血とともに流れて栄養を運びます。
④ 衛気
体表を保護し外からの害を防ぎ体温を維持します。
⑤ 臓腑の気
各臓腑に留まって臓腑の働きを助けます。
⑥ 経絡の気
経絡の中を巡り血、津液(水)、営気を流通させます。
「気」の働き
① 推動作用(気はものを動かします)
歩く、走る、話すなどの全ての動作。
A,気は血、津液、及び排泄物を押し動かす。気の推動作用は血、津液、汗、尿、便を動かし血と津液と一緒に流れながら血、と津液を動かします。
B,臓腑機能を促進させます。
② 温煦作用(気は体を温めます。)
これが失調すると寒気、冷え、が起こります
③ 防衛作用(気は外からの邪を防ぐ)
この作用が停滞すると風邪をひきやすくなります。コロナなども。
④ 固摂作用(過剰な排泄、出血を抑え内臓の位置を保ちます)
内臓が下垂するのを防ぎ、出血、汗が止まらない、尿漏れを防ぎます。子宮下垂、胃下垂、脱肛もです。流産もこの気の不足です。
⑤ 気化作用(ものを変化させる)
栄養から血や津液を作り水を汗や尿にかえる。
⑥営養作用(気は栄養にかわる)
暑さで「気」は消耗します。漢方で補給しておきましょう。
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