貝原益軒の<養生訓>Vol.2

心気を養う法

養生の術は先ず心気(しんき)を養うべし。心を和(やわらか)にして、気を平(たい)らかにし、いかりと欲をおさへ、うれひ、思ひをすくなくし、心を苦しめず、気をそこなはず、是(これ)心気を養ふ要道なり。

解説

心の平静を保つことは養生のための大切な条件の一つです。不安やあせり、心痛が重なるとストレスになって心身をむしばみます。くよくよしないでおおらかに暮らしましょう。
 

心は体の主人

心は身の主也。しずかにして安(やすら)からしむべし。身は心のやっこなり。うごかして労(ろう)せしむべし。心安くしずかなれば、天君(てんくん)ゆたかに、くるしみなくして楽しむ。身うごきて労すれば飲食滞亜を(とどこお)らず血気めぐりて病なし。

解説

からだを使わないと、その機能は衰え、頭を使わないとボケてしまいます。だが心は豊かでおだやかにしておくことが必要です。精神的なストレスは、からだや脳の働きを低下させ、ときにはストップさせるほど大きな影響力を持っているからです。

 

病は口より入る

人生日々飲食せざることなし。常につつしみて欲をこらへざれば、過ぎやすくして病を生ず。古人「禍は口よりいで、口より入る」といえり。口の出し入れ、常に慎むべし。

解説

人間が生きていくのに食物は欠かせないが、食べ過ぎたり、飲み過ぎたりして、健康を害したのでは、かえってマイナスです。特に新陳代謝の遅くなる中年以降の人は、過食に注意しなければなりません。

 

病気は予防が第一

病なき時、かねてつつしめば病なし。病おこりて後、薬を服しても、病癒えがたく、癒る事おそし。小欲えおつつしまざれば、大病となる。小欲をつつしむ事はやすし。大病となりては、苦しみ多し。

解説

最近増加している病気は、脳出血・がん・心臓病・糖尿病などの成人病とぜんそく・神経痛・リウマチといった体質病といったもので、バイ菌による感染症は非常に少なくなっています。このことから見ても、日常生活の中での健康管理が病気の予防に大きな役割を果たすことがわかります。

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