貝原益軒の<養生訓>をご紹介 〜R1 11月 いきいき通信〜
いよいよ寒さが本格的になってきました。
今月は1630年に生まれ85歳まで元気に生きた有名な貝原益軒の<養生訓>をご紹介します。この方は黒田藩の方で又本草学者であり儒学者でした。85歳まで生きましたが84歳の時に元気で長生きの秘訣を書き残しました。それが<養生訓>です。驚きです。
人の体は私のものにあらず
人の身は父母を本(もと)とし、天地を初(はじめ)とす。
天地、父母の恵みを受けて生まれ、又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず。
天地の御賜物(みたまもの)、父母残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこないやぶらず、天年(てんねん)を長くたもつべし。
解説
人間は自分一人の力で生まれてきたのではありません。両親をはじめ周囲の人々の祝福といつくしみの中で、生を受けたのですから、よく養生して与えられた寿命を全うできるように心がけなければなりません
自分の命をそまつにしない
わが身のうち、小(しょう)なる皮膚(かわはだ)へ、髪の毛だにも、父母にうけたれば、みだりにそこなひやぶるは不幸なり。況(いわ)んや大いなる身命(しんめい)をわが私のものとして慎まず、飲食、色欲をほしいままににし、元気をそこなひ病(やまい)を求め、生まれたる天年(てんねん)うを短くして、早く身命(しんめい)を失ふこと、天地父母へ不幸のいたり、愚か(おろか)なる哉(かな)。
解説
人の命とからだは何ものにもかえがたい大切なものであり、個人のものではあるが、肉親にとってもかけがえのないものです。この尊い命を大切にし長生きできるように努力するのは自分の責任です。たとえどんな理由にしろ自分の命を粗末にすることは許されません。
わが身を傷つけるものを除く
養生の術は、先ずわが身をそこなふ物を去るべし。身をそこなふ物は、内欲(ないよく)と外邪(がいじゃ)となり。
内欲とは飲食の欲、好色の欲、睡(ねむり)の欲、言葉をほしいままにするの欲と、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七情(しちじょう)の欲を云う。
内欲をこらえて、すくなくし、外邪をおそれてふせぐ、是を以て元気をそこなわず、病なくして天年(てんねん)を永くたもつべし。
解説
病気はかかってから治すよりも、かからないよに努力する(予防)ことが必要です。それのは、健康のために悪いものは除き、よくないことはしないことです。わがままと油断は健康の大敵です。
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