漢方のルーツ 〜R2 10月いきいき通信〜

こんにちは!!
今年はもう大きな台風は来ないだろうという、うれしい話もあります。良い事はすぐに信じて毎日元気に過ごしましょう。
近頃漢方はいつからあるのと聞かれることが多く、少し真剣に調べてみました。
 

漢方のルーツ

 
紀元前1700~1771年中国最古の殷、周時代までさかのぼります。この時代に人類は火をおこして食材を食べるようになりました。食材を煮たり焼いたりすることで、胃腸障害がなくなったと、中国の古典に記されています。さらに醸造技術を発見して薬酒を造るようになりました。又伊尹(イイン)という人物が薬草を煎じて飲む「湯液」を創製したとも伝えられています。
 この事は薬も食べ物も同じように考える「医食同源」につながります。漢方の材料には身近なものが使われてます。身近なものだと、刺身に必ず添えられている千切り大根や大葉、菊花、生姜等はそれぞれ意味があります。大葉には解毒作用や抗酸化作用、菊花やワサビには抗菌作用があり、生姜は身体を温めて免疫を高めます。このころからすでに、食材の治療作用が記されています。
 中医学の最古の基礎理論書「黄帝内経」は紀元前202年の前漢時代からつくられ前漢の末には「神農本草経」が書かれ、薬物の毒性、効能など目的に応じて上品120種、中品120種、下品125種に分類されています。
 現在の日本漢方は主に江戸時代に作られましたが、「漢方」の名の通り、古墳時代の大和朝廷が新羅や百済から朝鮮半島を経由して日本に中国医学が伝わりました。
 天平7年(735年)~天平9年に平城京で疱瘡(天然痘)が猛威をふるいました。当時の様子は「春天然痘が発して、夏から秋にわたり多数死者」と記されています。まさに新型コロナウイルスの猛威にさらされている現代と同じようですね。
 江戸時代に蘭学と呼ばれる西洋医学も日本に伝わりました。それで日本の医学を漢方と呼ぶようになりました。西洋医学と漢方は目的は同じですが、西洋医学は検査を中心に体を細分化して診断します。漢方は全体を診断します。両方の良いところを上手に利用しながら身体を自分で見ていきましょう。

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