肥満

何度もいろいろなダイエットを試したり、エステにも通ったりしました。一時的に痩せるのですが生理が止まったりしてまた、元に戻ってしまいます。体の為に良いダイエットはありますか。

脾胃と肝の働きをレベルアップ

よく「硬太り」とか「水太り」と言いますがよくわかりませんよね。
肥満にもタイプがあり弱くなっている働きをレベルアップしてあげれば肥満の解消に必ずつながります。

肥満に関係している体の働きは脾胃と肝です。脾胃は肌肉を主（つかさ）どります。胃が悪いというような問題でなく脾胃の働きが弱くなると肥満につながります。しまりのない肌肉（体）となるのです。ブラジゃーの線がはっきり出たり枕カバーのシワが顔についてなかなか取れない。首の回りが太くて柔らかい…等　脾虚（脾胃の元気がない）の浮腫みからきてます。
このような方はエステを受けると驚くような効果があらわれますが、また元に戻ってしまいます。

脾胃の働きの中に水を肺に上げ全身に巡らせるという、大切な働きがありますが、それが出来ないと水が停滞するということになり体のいろいろな所に肥満(むくみ）として現れます。
ポテッという太り方をします。｢脾は湿を悪む」といい湿気は大敵なのです。食欲がなく朝食がたべたくない、また、食欲にムラがある。だけど肥満という方には六君子がよいでしょう。その上に尿の出が悪いなという方は防己黄耆湯がおすすめです。
　　
浮腫んだ所を押したらすぐ元に戻るという浮腫みもあります。この浮腫みは脾虚とは違い体の中に侵入した浮腫みと考えられます。口の渇きがあれば五味利水を、口の渇きがなければ真武湯となります。

そんなに食べてないのに太る人の中にストレスにより太る方がいます。この場合は脇腹を中心に肉がつきやすくなり、加味逍遥散や大柴胡湯を使います。
人の経絡に帯脈という、お臍を中心にぐるっとお腹を回っている経絡があります。これが弱くなるとお腹がポテッとなります。この帯脈にはロクジョウを使ったものを使います。
又発作的に食べすぎたり、長年太っている方は瘀血であることが多く、また便秘がある方はこれを解消しないと痩せるのには苦労します。
気をつけるのはただ便秘解消というだけではなく、やわらかい便になるようにします。そうでないと痩せません。

注意したい食事と運動

食事で気をつけてほしい事は、基本的にベタベタしたもの(滋潤したもの）は避けてほしいものです。
このようにベタベタしたものは、痰飲を増やしさらに体内に湿気もよびこみます。
たとえば納豆、オクラ、もち米（煎餅も）、とろろ等です。又、脾虚のタイプの肥満の方は甘いものは大丈夫です、甘いものは基本的に体を補うからです。
脾虚意外の方は原則的に苦いものをたくさん食べてください。野菜ではきゅうり、セロリ、人参、ピーマン等です。
ただし最も健康に良い食事は、五つの味(酸、苦、甘、辛、鹹）をバランスよくとることです。

体を動かすのはダイエットには大切なことです。
走ることよりも早足で歩くようにしてください。昔から歩くことが良いと（道教）という本にかいてあります。汗がジワッと出るくらいに普通よりも少し早めに歩く。歩く時間は朝と夜に歩くのは良くない、陽気が最もめぐる時間の前（午前中のやや遅い時間）が体にとって最適です。

きちんと身体を整えることが、すなわちダイエットとなり、リバウンドのない体を作り上げることができます。体が軽くなれば動きやすくなり、気の流れや血の流れもよくなり身体も心も本当の元気になっていくことでしょう。

肥満のご相談は伸光漢方堂までお気軽にご相談ください

肥満はそれぞれの体質や生活習慣から原因を見つけ、その方に合った対処をすることが大切です。
当漢方薬局では、元気でいきいきとした生活を送っていただけるよう、お客様の症状、ライフスタイルなど伺いながらカウンセリングとご提案をさせて頂きます。
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