「牛黄(ゴオウ)」 〜 R5. 12月 いきいき通信〜

師走となりました。良い年を迎えるために忙しい毎日をお過ごしの方も多いでしょう。
忙しさで忘れていてもあれっ、体がつらいなあと急に体調に気付いた時によく使う「牛黄(ゴオウ)」についてお知らせします。

牛黄

元気に年越しを…最高の漢方

読んで字のごとく牛の胆のうの中に生じた結石、要するに胆石で1~4㎝のサイコロのような形をしています。
1,000頭にほぼ一頭しか見つからずとても貴重なものです。

中国では紀元前秦の時代から高貴薬(最高の漢方であり毒性が全くなく、長期に服用しても安全性があり効果も早い)とされ、日本では奈良朝以前推古天皇の時代に輸入されたと記されています。

当店では牛黄を原型のまま保管しています。見てみたい方はお申し出ください。

牛黄の主な働き

①肝臓の機能を助ける。⇒肝機能障害、疲労倦怠感、二日酔い
②神経を和らげる。⇒イライラ、不眠に
③赤血球を産生する、⇒頭痛、貧血、立ち眩み、血色不良に
④しびれ感の改善⇒手足のしびれに
⑤心臓の働きを高める⇒どうき、むくみ、めまい
➅高い血圧を下げる、⇒肩、首筋のこり、頭痛、めまい、のぼせに
➆炎症を抑える⇒のどのはれや痛みに

牛黄の開竅通関

孔(あな)を開き臓腑を賦活し、それぞれの機能を改善回復させる生薬です。

特にご自宅などで倒れたら救急車を呼びますね。救急車は10分くらいで来ますが、何はさておき牛黄を舌の下に入れてください。
救急処置に大変役にたちます。

ほかに高貴薬としてよく使われる動物生薬
麝香(ジャコウ) ジャコウしかの分泌物羚
羊角(レイヨウ角)サイがカモシカの角

牛黄清心元や敬震丹(牛黄製剤)を口で溶かして服用する理由

牛黄清心元や敬震丹は苦いのに口の中で溶かしたり舌の下に入れて服用するのをお勧めするのは
①香りもとても大切だから。
②舌の下から吸収させると効果も早く無駄がないからです。直接血管に入ります。

いきいき通信12月号

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