下利、腹痛
漢方では下痢は赤痢などの流行性に使い普通は「やまいだれ」のない下利と書きます。
下利の原因には5種類ほどがあります。
感冒による下利、腹痛
悪寒発熱で下利の場合。熱があるからといって、この状態でよく使う葛根湯等をすぐに使ったりはしない方がよいようです。
葛根湯は発汗で熱を下げるタイプなので汗も出し下利で水分も出してしまうとこじらせてしまいます。それで風邪を引いて下利をしたら発汗する漢方は使ってはいけません。また感冒で下利の時は「湿」を伴ってることがほとんどでお腹が冷えてますのでカッ香正気散を使いましょう。
食べ過ぎによる下利、腹痛
症状としては、便が臭くなり、排便後もさっぱりせず何となく便意が残ります。胃とお腹が張ってきて痛みを伴う場合もあります。だけど押さえたくない場合が多いです。
胃もぽんと出たようで喉まで詰まったような気がします。
そのようなときは平胃散が良いでしょう。もともと胃が丈夫でない方は六君子湯が良いでしょう。
冷えによる下利、腹痛
冷房の中にいた、冷たいビールの飲みすぎた、生ものを食べた等冷えが体に侵入るとさまざまな痛みや症状が出てきます。まれに寒い冬になると必ず下利、腹痛の起こる方がいらっしゃいます。
冷たいというのはものを凝縮させ固める作用があります。それで寒くなるといろいろな痛みがでるのです。このようなときは真武湯を使うとよいでしょう。
又、温めることも必要で順血温補湯等も使うと気持ち良くなると思います。
脾虚の下利(消化器の弱り)
疲れやすく、ご飯を食べると胸やけや酸っぱいものが上がってくる、そして下利も起こる方。この場合お腹が痛くなるとは限りません。食後に眠くなったり、少し横になりたい。少量食べただけで胃やお腹が張るときは胃腸の機能が低下しているのです。
理中丸等で消化器の機能を補うとよいでしょう。この漢方は小児の下利にも適しています。
腎虚の下利
夜明け前に下利が起こる。なかなか便が一気に出なくて、少量ずつ何回も行く。最初はあまりお腹がいたくないが、徐々に痛くなり、最後には水の様な下利がいっぱい出て治まる。このような方は本当は体が冷えているにも拘わらず水をたくさん飲んでいることが多いようです。本来は足が冷えているのですが感じることが無く仮の熱の症状が出てることが多いです。
この様なときは腎虚という状態で補腎をすることが根本的には大切ですが下利の為疲れるので真武湯をまず、使ってみましょう。
下利、腹痛のご相談は伸光漢方堂まで
下利、腹痛は症状や生活習慣などから原因を見つけ、その方に合った対処をすることが大切です。
当漢方薬局では、元気でいきいきとした生活を送っていただけるよう、お客様の症状、ライフスタイルなど伺いながらカウンセリングとご提案をさせて頂きます。
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